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『時計じかけのオレンジ』の魅力を解説!タイトル・ラストの意味とは

『時計じかけのオレンジ』を見たけど、意味がわからなかった……

時計じかけのオレンジ』は数多くの映画賞を受賞し、コアなファンも多い映画。しかし『時計じかけのオレンジ』を鑑賞しても、評価や人気の理由がわからなかった方がいらっしゃるのではないでしょうか。作中の暴力的な描写に気持ち悪さを感じた方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では『時計じかけのオレンジ』の意味がわからなかった方へ向けて、魅力を詳しく解説します。一部にネタバレを含みますので、ご都合にあわせてご覧ください。

『時計じかけのオレンジ』は奥深い意味を持つ映画でもあります

『時計じかけのオレンジ』はどんな映画?

主人公:主演アレックス・デラージ:マルコム・マクドウェル
監督スタンリー・キューブリック
脚本スタンリー・キューブリック

『時計じかけのオレンジ』は、1971年にアメリカで公開されました。スタンリー・キューブリック監督の代表作として有名です。

暴力シーンが多く公開当初から物議を醸したにもかかわらず、商業・評価の両面で大成功を収めます。アメリカでの興行収入は2600万ドルに達し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などの著名な映画賞にノミネート。ヒューゴー賞やニューヨーク映画批評家協会賞を受賞しました。

『時計じかけのオレンジ』の口コミ・評価

2023年時点で承認制の映画評価サイトで93%のレビュアーが『時計じかけのオレンジ』を高評価と判断するなど、現在も評価が高い作品です。

日本の映画評価サイトのマイナスな意見には「過激なシーンで不快になった」というコメントが多く、一方で高評価なコメントには「アングラな芸術美に満ちている」「社会風刺の描写が奥深い」というコメントが見られます。

なお『時計じかけのオレンジ』を鑑賞するならU-NEXTがおすすめです。U-NEXT無料トライアルの見放題作品に『時計じかけのオレンジ』が含まれています。無料トライアルはポイント作品・レンタル作品は対象外ですので、利用する際はお気を付けください。

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※本ページの情報は2023年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

『時計じかけのオレンジ』の簡単なあらすじ

舞台は、近未来のロンドン。15歳のアレックス少年は、残忍な性格でした。仲間たちと暴力や犯罪行為に明け暮れる毎日を送っていました。そんなある日、老婦人を殺したことでアレックスは逮捕されます。

懲役14年の判決が下されたアレックス。しかし「ルドヴィコ療法を受けて刑期が短縮しないか?」という提案が内務大臣からなされ、アレックスはルドヴィコ療法を受けます。ルドヴィコ療法とは、洗脳で被験者の暴力的な性格を矯正する方法です。

アレックスはルドヴィコ療法を2年間受けて性格が矯正されたことで、暴力に対して無防備な人間となって出所します。

補足しておくと、ルドヴィコ療法は現実には存在しない治療です

『時計じかけのオレンジ』の魅力

やっぱり『時計じかけのオレンジ』がなぜ評価されるのかわからない……

じゃあ、より具体的な魅力を紹介します

人間の根幹を表現した社会風刺

『時計じかけのオレンジ』は、ただ暴力的な描写が連なる映画ではありません。登場人物たちを深く観察すると、現代社会を皮肉ったような表現がなされています。

  • 一方的に暴力を振るわれるアレックス
  • 政府が自分たちに不利な要素を隠蔽する

一方的に暴力を振るわれるアレックス

アレックスは、作中の前半にホームレスや老婦人といった弱い立場の人々に一方的に暴力をふるってました。ルドヴィコ療法によって暴力を見たり、自身が暴力をしようとしたりとすると吐き気を感じて動けなくなります。

暴力に無防備になったアレックスは一転して弱い立場となり、一方的に暴力を受ける立場になりました。『時計じかけのオレンジ』では「人間社会から暴力は根絶できない」といった表現がなされています。

政府が自分たちに不利な要素を隠蔽する

『時計じかけのオレンジ』で登場する政治家といえば、アレックスにルドヴィコ療法を提案した内務大臣です。街の治安を回復させるために、アレックスにルドヴィコ療法を受けさせました。

しかし、反政府運動家の策略でアレックスが自殺未遂をしたことで、ルドヴィコ療法が非人道的だと世間から非難を受けます。内務大臣は支持率の回復するために、アレックスと報道陣の前に立つことを決めます。

もちろんアレックスの協力が必要だったため、アレックスに施したルドヴィコ療法を解除しました。もとの残忍な性格が戻っている描写がなされています。

奇抜で独特な世界観

引用:映画.com

『時計じかけのオレンジ』は、ファッションやインテリアなどから独特の世界観が感じられます。アレックスの不良グループの山高帽と上下を白でまとめたコスチュームは、他作品でオマージュとして登場しようものならすぐにわかるほどの存在感です。

冒頭でアレックスが登場するバーでは、女性をモチーフにした生々しいインテリアが配置されており、物語の始まりから既にただならぬ世界観が演出されています。

『時計じかけのオレンジ』でよくある疑問

『時計じかけのオレンジ』は、世界観の作り込みが素晴らしい映画です。それだけに、1回鑑賞しただけでは理解しにくい部分があるのも確かです。

ここでは、『時計じかけのオレンジ』でよくある疑問と回答を紹介します。作品への理解度を高めるためにお役立てください。

タイトルの意味

タイトルの『時計じかけのオレンジ』は、ロンドンのスラングが由来です。時計じかけのオレンジは、一見まともに見えても中身がおかしいものを意味します。

ルドヴィコ療法を受けたアレックスは、まさに時計じかけのオレンジです

作中のナッドサット語

ナッドサット語とは『時計じかけのオレンジ』の作中でのみ使われる人工言語です。作中に登場するナッドサット語の一部を紹介します。

トルチョック叩く
ドルーグ仲間
インアウトセックス
アルトラバイオレンス暴力
ドゥービードゥーわかった

まとめ:『時計じかけのオレンジ』は皮肉と社会風刺に満ちた前衛的な映画

『時計じかけのオレンジ』は、暴力描写のなかに人間の本質に迫る深いメッセージが込められた映画。

「作中では暴力はなくならない」と暗示されていますが、暴力とは直接身体に危害を加えるものに限りません。公開から何年経過しても、評価や人気が高い理由は人間が他人に危害を加えてしまう生き物という本質に迫っているからではないでしょうか。

きれいごと抜きのカタルシスを存分に味わいたい方は、ぜひ『時計じかけのオレンジ』を鑑賞してみましょう。

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※本ページの情報は2023年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください