「職場のトイレにサニタリーボックスがない」「事情があって、職場のサニタリーボックスにナプキンを捨てることに抵抗がある」
労働安全衛生規則※ では、可能な限りトイレは男女別が義務です。
しかし建物事情や人数によっては、男女兼用トイレが例外的に認められます。
サニタリーボックスの設置は職場・雇用主に法的な義務がないため、不便でも違法ではありません。
この記事では、職場のトイレに汚物入れがないときの対処法を解説します。
職場のトイレでナプキンが捨てられなくて困っている人は、ぜひ確認してみてください。
※参考:ご存知ですか?職場における労働衛生基準が変わりました|厚生労働省
目次
職場のトイレに汚物入れがないときの対処法は?月経カップの使用で持ち帰り不要
月経カップとは、繰り返し利用できる生理用品です。
ナプキンと異なる点は、使用ごとにゴミがでないこと。
一度購入したら3~5年ほど繰り返し使えるため、寿命を迎えた月経カップ以外に捨てるものがありません。
月経カップを利用すると、職場のトイレに使用済みのナプキンを捨てられなくても持ち帰らずに済みます。
月経カップを初めて利用する方には、murmo/マーモがおすすめです。
- 簡単に着脱できるイージーライン設計
- 連続使用時間最大12時間
- 体勢に制限がない
murmo/マーモは、着脱しやすさにこだわった日本製の月経カップです。
月経カップの使用方法に悩む場合は、丁寧にサポートしてもらえます。
電話ではなくチャットなので、通話が苦手な人も気軽に相談が可能です。
さらに連続使用時間が最大12時間であり、適切に挿入できていれば寝転び姿勢でも横漏れを予防できます。
murmo/マーモの月経カップを利用すると、生理中の仕事も普段に近い状態で過ごせるでしょう。
サニタリーボックスがなくても、不安にならない
汚物入れがない職場で月経カップを仕事中に利用するときのポイント
汚物入れがない職場で月経カップを仕事中に利用するときのポイントは、以下のとおりです。
- 自宅で扱いに慣れておくのはマスト
- 準備物を用意する
- 職場で交換する流れ・時間を想定しておく
それぞれ詳しく解説します。
自宅で扱いに慣れておくのはマスト
月経カップをスムーズに扱うには、ある程度の慣れが必要になります。
自宅で、月経カップのスムーズな出し入れができる状態になるまで練習しましょう。
個人差はあるものの、1回目の使用で取り出しがスムーズにできる人は少ないです。
多くの人は月経カップの利用を始めてから、2~3回目の生理でスムーズに出し入れできます。
また経血漏れや服を汚さないためには、職場で交換するタイミングも理解しておくことが大切です。
自分の経血量を把握して、どのタイミングで月経カップの中身を捨てるのが良いのかを把握してから職場で利用しましょう。
準備物を用意する
月経カップの中身を職場のトイレで捨てる場合、準備物を用意しておくのがおすすめです。
デリケートゾーン用ウェットシートなどの準備物を用意しておくと、衛生的に利用しやすくなります。
準備物は、以下のとおりです。
準備物の種類 | 役割 |
---|---|
デリケートゾーン用ウェットシート | ・膣や月経カップに触れる前に手を拭く ・経血で汚れた手を拭く ・性器周りを拭く |
予備の月経カップ | ・交換用 ・落とした場合の予備 |
チャック付きのポリ袋 | ・使用済みの月経カップの持ち帰り用 |
デリケートゾーン用ウェットシートを選びたい理由は、膣の自浄作用に影響を与えないようにするためです。
アルコールウェットティッシュだと、デリケートゾーンの乾燥や荒れなどのトラブルにつながる場合※ があります。
挿入前後の手指や取り出した月経カップを拭くといった使い方になるため、デリケートゾーン用ウェットシートを選びましょう。
※参考:デリケートゾーンに除菌シートを使ってもいいの?|湘南美容クリニック
また予備の月経カップとチャック付きのポリ袋を用意しておくと、落下したときに予備を利用できます。
使用後の月経カップを挿入するのは抵抗がある場合や、落下が不安な人は予備を用意して不安を低減しましょう。
月経カップは中身を捨ててから、そのまま挿入しても問題ありません
職場で交換する流れ・時間を想定しておく
仕事中のシチュエーションや自分の経血の量を踏まえて、月経カップを交換する流れを想定しておくことが大切です。
交換のタイミングや交換時の流れを想定しておくと、落下などの失敗を予防できます。
なお、月経カップの交換は慣れている人が落ち着いて交換できればそこまで時間はかかりません。
むしろ最長12時間※ 利用できるため、交換が難しい職場環境でも月経カップなら普段に近い状態で利用しやすいです。(※個人差あり)
職場環境や自分にあわせて、月経カップを活用してみましょう。
汚物入れがない職場で月経カップを仕事中に交換する方法・流れ
汚物入れがない職場で月経カップを仕事中に交換する方法・流れは、以下のとおりです。
- 個室に入る前に石鹸で手を洗う
- 排尿・排便を先に済ませて性器周辺を拭く
- 利き手で取り出して月経カップの中身を捨てる
- そのまま装着または新しい月経カップを挿入する
慣れたら2~3分で完了することが可能です。
次の項目からは、月経カップを仕事中に交換する方法・流れを詳しく解説します。
①個室に入る前に石鹸で手を洗う
月経カップの交換を行う際には、必ず石鹸で手を洗いましょう。
手を洗わない状態で膣内に指を入れてしまうと、身体に悪影響を及ぼす場合があるためです。
特別な石鹸でなくても、手や身体を洗う普通の石鹸で構いません。
ただし、香りが強いなどの刺激が強い石鹸は使用しないほうが無難です。
刺激の強い石鹸の使用を控えることで、膣内への刺激と月経カップの劣化を予防できます。
②排尿・排便を先に済ませて性器周辺を拭く
月経カップを取り出す前に、排尿または排便を済ませて性器周辺をトイレットペーパーで拭きましょう。
用を済ませてから行うことで、焦りから生じる失敗を予防できます。
なお月経カップを適切に挿入できていれば、普段と同じように大小ともに行うことが可能です。
サイズや挿入部分に問題がなければ、多少踏ん張ったくらいでは月経カップが急に出てくることは基本的にありません。
使い方・選び方に間違いがなければ、月経カップが入った状態でも排便・排尿ともに普段通りに行うことができます。
③利き手で取り出して月経カップの中身を捨てる
職場での月経カップの取り出しは、便座を使用している姿勢で行います。
洋式の場合は座り姿勢で、和式だとまたがっている状態です。
便器の上で取り出しを行うと、月経カップを落とさないか不安に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、滑り止め部分をうまく利用してゆっくりと引き抜けば月経カップが勢いよく出てくることは少ないです。
さらに便座を使用している姿勢は骨盤がやや内向きになるため、月経カップを取り出しやすくなります。
経血がこぼれたとしても便器の上なら衣類や床が汚れにくいです。
取り出したら、月経カップの中に溜まった経血を便器に捨てましょう。
月経カップをデリケートゾーン用ウェットシートで拭いておくと、見た目もきれいに再利用できます。
挿入時に膣周りが汚れるのを予防するためにも、
デリケートゾーン用ウェットシートは便利です!
④そのまま装着または新しい月経カップを挿入する
経血を捨てた月経カップまたは新しい月経カップを挿入します。
挿入したあとは、軽い屈伸や腰を前後に動かすなどで月経カップの挿入位置を確認しましょう。
挿入後に膣内に少し指を入れて月経カップの開きやステムの向きなどを最終確認しておくと、勤務時間中に漏れや違和感、痛みが生じる可能性を低減できます。
またデリケートゾーン用ウェットシートで手を拭いておくと、個室からでた直後に人がいても手の汚れを気になりません。
最後にもう一度手を洗えば、汚物入れがない職場で月経カップを仕事中に交換する流れがすべて完了です。
月経カップを汚物入れがない職場で利用する注意点は?漏れ・リスクを予防しよう
- 最長12時間交換不要だけど個人差がある
- 交換時は服を汚さないように自宅で練習しておく
- 月経カップの取り出しを忘れないようにする
最長12時間交換不要だけど個人差がある
月経カップは、最長12時間利用できるものが多いです。
勤務時間によっては、仕事前に月経カップを挿入して退勤までそのまま利用できる場合もあるでしょう。
ただし、以下のケースに当てはまる場合には目安の12時間よりも余裕もった交換がおすすめです。
経血がカップから溢れてしまうと横漏れが生じるため、経血量が多い場合には12時間よりも前に交換しましょう。
また1日を通して交換できるタイミングが少ない場合にも、忘却防止のために余裕をもった交換が無難です。
月経カップの交換を忘れたまま就寝したり、溢れさせてしまったりするリスクがあるためです。
月経カップは一般的なナプキンと比べると長時間使用できますが、余裕をもって交換するほうが良いケースもあるため注意しましょう。
交換時は服を汚さないように自宅で練習しておく
服を汚さないように交換するには、月経カップの扱いへの慣れが必須です。
どのような力加減で引き抜けば落とさないのかを体感できるまで、自宅で練習しましょう。
月経カップの取り出しを忘れないようにする
「いやいや、そんなの忘れないでしょ……」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、月経カップは適切に挿入できれば違和感がほとんどありません。
生理の終盤に忘れてしまうと、入れっぱなしとなる可能性があるため注意しましょう。
月経カップを入れっぱなしにすると、TSSのリスクがある※1 ためです。
TSSとは、高熱や低血圧などの重篤な症状を引き起こす危険な急性疾患です。
ただしタンポンにもTSSのリスク※2 があるため、月経カップの使用に限った危険ではありません。
月経カップやタンポンでTSSを引き起こすのは、規定の連続使用時間を大幅に超えているなどの誤った使用方法が挙げられます。
リスクを低減するためにも、月経カップを入れっぱなしにしないようにしましょう。
※1参考:Woman Cup|医薬品医療機器情報提供ホームページ
※2参考:TSS(トキシックショック症候群)について|日本衛生材料工業連合会
月経カップを仕事中に利用するメリット
月経カップの扱いにが面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし職場のトイレに汚物入れがないときの対処法だけでなく、月経カップにはいくつかのメリットがあります。
- 薄着になってもナプキンの膨らみが気にならない
- ナプキンを持ち歩かずに済む
- 一般的なナプキンよりも長時間使用できる
月経カップを利用すると、ナプキンを持ち歩く必要がありません。
普段の生活でナプキンを買い足す必要がなくなるため、コストと手間を削減できます。
月経カップは初期費用こそナプキンよりも高くなりますが、ランニングコストに優れることもメリットです。
繰り返し利用できる月経カップなら、荷物を減らして日々のコストと手間も削減できます。
月経カップを使えば使用済みのナプキンの持ち帰る必要はなくなる
職場のトイレに汚物入れがないときには、月経カップの利用で対処できます。
繰り返し利用できる月経カップなら、使用済みのナプキンを持ち帰る必要がありません。
なお月経カップを職場で利用するには、スムーズな出し入れができるまで練習が必要です。
準備物や交換する流れ・時間を想定しておくと、漏れをはじめとするトラブルの予防につながるでしょう。
初めて月経カップを導入する方には、murmo/マーモの月経カップがおすすめです。
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