「インド映画のおすすめ」厳選10作を紹介！作品別ジャンルも詳しく解説！

インド映画のおすすめが知りたい！

近年のインド映画は『きっと、うまくいく』や『バジュランギおじさんと、小さな迷子』など、ハートフルな作品を多数輩出。総じて印象的です。独特の味わい深さを備えるインド映画は、いまや世界中の映画ファンが注目しています。

この記事では、インド映画のおすすめ作品を紹介します。笑える作品から泣ける作品、考えさせられる作品まで、豊富に揃えました。パワフルなインド映画の世界に触れてみましょう！

インド映画が魅力的な理由3つ

インド映画の凄さとして、まず挙げられるのは製作本数多さ。アメリカ（ハリウッド）を大きく上回っています。

インド映画は毎日約5本誕生している計算になりますね。こんなに頑張って制作されているのは、もちろん世界中の映画ファンが待っている（需要がある）ためです！

本題に突入する前に、インド映画の魅力を紹介します。

1本でさまざまな要素が味わえる

インド映画は、笑えて泣ける作品が多いです。1つの作品でコメディからミステリーまで、楽しめる作品が多い傾向。名作として有名な『きっと、うまくいく』がまさに良い例です。

映画では非現実的な世界も描けますが、人生では誰しも楽しさだけではなく悲しさも経験します。映画にナバラサが盛り込まれると、より深みのある作品へ変化。物語に起伏が生まれるため、作品から感じられる喜怒哀楽が引き立ちます。

ほとんどのインド映画には歌とダンスがある

インド映画といえば、突然踊りだす…そのようなイメージを持つ方も多いはずです。実際、多くのインド映画に踊りやミュージカル要素が組み込まれています。

実際1998年公開の『ムトゥ 踊るマハラジャ』や2013年の人気インド映画『きっと、うまくいく』にもインド映画独特の陽気なダンスが作中に見られました。

どっぷり入り浸れる

インド映画の多くは、一般的な映画作品よりも上映時間が長いです。そのため、1本の作品で長時間楽しめます。人気作も上映時間が2時間以上である場合が多いです。

人気作『きっと、うまくいく』の上映時間は、2時間 51分。『ムトゥ 踊るマハラジャ』は2時間46分です。インド映画の平均上映時間は、ざっくり2時間半ほどとなっています。

インド映画の長い上映時間はボリウッドダンスが原因？

ボリウッドはインド・ムンバイの旧称「ボンベイ」と、映画の中心地「ハリウッド」を掛け合わせてできた言葉です。歌と踊りはインド映画だけでなく、インド人に欠かせない存在。つまり、映画上映時間が長くなったとしても歌と踊りはインド人にとって超重要。作品によっては、歌と踊りシーンだけで30～40分程度になります。

インド映画おすすめを10作品を紹介

ここからは、具体的にインド映画のおすすめを紹介します。笑って泣ける不思議なインド映画を楽しんでみましょう！

『きっと、うまくいく』

『きっと、うまくいく』は、世界的な人気を獲得した名作です。コメディ色が強い一方で、インドの社会問題にフォーカスした深いメッセージ性も表現しています。さまざまな要素を感じさせながらも、バランスが良いので普段インド映画を鑑賞しない方にも見やすい作品です。

日本では2013年に公開され、Yahoo映画作品レビューランキングで1位を獲得しました。スピルバーグ監督やブラッド・ピットといった映画界著名人も「面白い」と感想を述べています。

2022年10月17日『きっと、うまくいく』の名言に込められたインドの社会問題を考察

『きっと、うまくいく』の簡単なあらすじ

舞台は、インドのエリート大学ICE。主人公のランチョル、それからファランとラジューの3人は、仲の良い友達になります。理不尽な上級生やヴィールー学長、厳しい教師など、たくさんの敵に屈せず学園生活を謳歌します。

『ムトゥ 踊るマハラジャ』

『ムトゥ 踊るマハラジャ』は、明るいインド映画の代表格です。インド映画の強い個性を楽しみたい方におすすめ。インドでの人気はもちろん、1998年に日本で公開された時にも凄まじい人気を獲得しました。

ビデオやDVDといった媒体の総売上本数は、6万枚超え。本作公開後はインドへの日本人観光客が増加するなど、映画だけに留まらない影響力です。公開から20年が経過した現在も、インド映画ブームの先駆けとして存在感を発揮し続けています。

『ムトゥ 踊るマハラジャ』の簡単なあらすじ

地主のムトゥは大地主のラージャーに仕えていましたが、ふとした時に女優ランガと三角関係になってしまいます。

『マダム・イン・ニューヨーク』

『マダム・イン・ニューヨーク』は、一般人からも映画批評家からも高評価の多い作品です。アメリカの映画批評サイトで、5件中4件が肯定的な意見でした。一般観客からも支持率が高いです。

日本では当初劇場公開予定がありませんでした。しかし海外で本作を鑑賞した映画関係者ではない一般人が本作に感銘を受けて上映権を購入したため、劇場公開に至りました。

『マダム・イン・ニューヨーク』の簡単なあらすじ

シャシは家族で自分だけが英語を話せないのをコンプレックスに感じていました。ある時、ふと見つけた英会話学校に通い始めるようになります。

バジュランギおじさんと、小さな迷子

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』は、本作はインド映画界における最大の映画賞である「健全な娯楽を提供する最優秀大衆映画賞」を獲得しています。また、アメリカの映画批評サイトでも高い支持率を獲得。

舞台となったインドとパキスタンの国境間は、紛争による緊張感が高い地域のひとつです。しかし難しい描写はありません。シンプルに、人の絆を描いています。

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』の簡単なあらすじ

声が出せないパキスタンから来た少女を心優しいインド人青年が家族の元へ送ります。

『ダンガル きっと、つよくなる』

『ダンガル きっと、つよくなる』は、実在する元アマチュアレスリング選手マハヴィル・シン・フォーガットとその娘たちを描いています。

インドで公開初日から高い興行収入を記録したうえに、さまざまな言語で公開されました。国際映画賞を多く受賞するなど、高い評価を得ています。

北米やアメリカ、オーストラリアなど、世界中で上映。世界中で人気を獲得しました。2017年6月には世界市場でのインド映画史上最高額興行成績を記録しています。

『ダンガル きっと、つよくなる』の簡単なあらすじ

自身の夢を諦めたマハヴィルはレスリングの国内チャンピオンなる夢を息子に託そうとしますが、娘の父親になりました。娘に格闘センスを見出したマハヴィルは、娘を鍛え始めました。

シークレット・スーパースター

『シークレット・スーパースター』は、インド映画史上最も高い興行成績を収めた映画です。興行収入は96億ルピー以上となっています。映画批評家からも肯定的な意見が多い映画です。インド国内の映画賞を多く受賞しています。

『シークレット・スーパースター』の簡単なあらすじ

インド最大規模のステージで歌うのを夢見る少女インシアは、厳格な父親に反対されていました。彼女にできるのは、YouTubeで自身の歌声を披露するのみでした。

『チェイス！』

『チェイス！』は、アクション・クライム映画です。原題は『Dhoom 3』であり、シリーズ3作目となっています。シリーズで最も人気が高いだけでなく、2013年当時インド映画全世界歴代最高興行収入を記録しました。

ムンバイの警察官コンビが難事件に挑むストーリーです。アクションやクライムといった方向性に、インド映画らしいダンスが加わっています。

『チェイス！』の簡単なあらすじ

シカゴで発生した連続金庫破りにインド最強のコンビが挑みます。

『バーフバリ 王の凱旋』

『バーフバリ 王の凱旋』は、古代王国の王位継承がテーマの叙事詩的映画です。全2部構成のバーフバリシリーズの完結にあたる2作目にあたります。

高い興行収入を記録したうえに、批評家と映画著名人からの評価も高い作品です。日本でも異例のロングヒットを記録しました。歴史を通じて、熱いヒューマンドラマが描かれています。

『バーフバリ 王の凱旋』の簡単なあらすじ

陰謀にはまり王座を奪われた王バーフバリの息子シヴドゥが、暴君バラーラデーヴァに戦いを挑みます。

『インド・オブ・ザ・デッド』

『インド・オブ・ザ・デッド』では、ゾンビに立ち向かう青年たちが描かれています。ボリウッド初のゾンビ映画です。ボリウッドの特色である歌やダンスも随所にみられるため、楽しく鑑賞できます。

これまでのボリウッドとは異なった方向性を持つ映画です。実験的な映画として、映画批評家からそれなりの評価を得ています。ゾンビ映画ではあるものの、インド映画らしい明るさも楽しめる不思議な映画です。

『インド・オブ・ザ・デッド』の簡単なあらすじ

インド人の青年3人が、ヒッピーの聖地で有名なゴアにやってきました。島の探索を楽しむ3人ですが、ふとしたことから島中ゾンビだらけに……。

『ガンジスに還る』

『ガンジスに還る』は、死に向かう父とその世話をする息子が描かれた映画です。死生観は重たくなりがちなテーマですが、家族愛で包み込んで優しく描写されています。

インド国内の映画賞を多く受賞した他にも、海外での評価も高い作品です。アメリカの映画批評サイトには、極めて高い支持率となりました。圧倒的な深さで心を揺さぶられる映画です。

『ガンジスに還る』の簡単なあらすじ

死期を悟った父は、家族に「聖地バラナシで最期を迎えたい」と伝えます。戸惑いながらも了承した息子は、働き盛りです。父と息子の2人で、最期の時を待つ「解脱の家」に向かいましたが……。

おすすめインド映画を鑑賞してみよう！

インド映画は、印象深さが魅力です。コメディやアクション、ドラマなど方向性はさまざまですが、感じられる要素が多いからこそ、深みが感じられます。喜怒哀楽が濃縮されたインド映画の楽しさが伝わりましたら、幸いです。