2024年におけるAGA(男性型脱毛症)実態調査の結果によると、40代男性の薄毛の割合は41.9%にのぼるそうで、決して珍しいものではありません。しかし、実際に薄毛を自覚したときのショックは大きく、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が一気に下がったように感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、思い切ってAGA治療を始めた40代男性の私が、ミノキシジルとフィナステリドの内服薬による2年間の治療記録を、写真付きでありのままに公開しています。
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※AGA治療の効果には個人差があることをご了承ください
※記事内で紹介している料金は2025年8月時点の情報となります
目次
1.【写真あり】AGA治療2年間の実体験録
AGA治療は、妻経由で知ったことを機に開始しました。
言葉に出していたつもりはありませんでしたが、とても気にしているように見えていたようです。ここでは、そんな治療中の経過写真と実体験録もあわせて紹介します。
(1)0ヶ月目|髪の状態と不安

AGA治療を始める直前の私は、職場の強いストレスから適応障害を発症し、ストレス性脱毛症(円形脱毛症)を疑うほど頭頂部が急激に薄くなりました(※ちなみに、円形脱毛症とストレスの因果関係はガイドラインでは「不明」とされています)。鏡を見ると地肌がはっきりと見え、髪型を整えても隠すことができず、特に屋外の明るい光の下では、薄毛が強調されてしまい、自分自身でも直視を辛く感じていました。
薄毛をこのまま放置すれば、さらに悪化するのではないかという焦りも強くなっていた頃、適応障害での服薬が完了したのを機にAGA治療の開始を決心しました。私の場合、服薬は内服薬のみ・1日1回の服用で、外用薬は使用していません。実際に薬を受け取るまでの流れは以下のようなものでした。
- WEBでカウンセリングを予約
- 案内スタッフから治療の流れや注意点の説明を受ける
- 医師によるオンラインカウンセリングを受ける
- カウンセリング後、約1週間で商品が届く
オンラインクリニックの利用によって、スムーズな流れで治療を始められました。
(2)1ヶ月目|初期脱毛と経過

服薬開始から1ヶ月ほど経過した頃、初期脱毛が始まりました。
特に入浴や岩盤浴のあとなど、血行が良くなったタイミングで抜け毛の量が一気に増えた感覚があり、AGA治療薬の作用だと理解はしていても「こんなに抜けて大丈夫なのか」と強い恐怖を覚えました。
しかし、初期脱毛についてはオンライン診察時に説明を受けていたため、この時期に抜け毛が増えるのは治療を開始した多くの人に見られる正常な経過だと自分に言い聞かせ、医師から指導された通りの治療を継続しました。

最初の1〜2ヶ月こそ大量の抜け毛に不安を感じましたが、徐々に抜け毛の量が減っていくのを体感したことで「この先に改善があるはず」と信じて服薬を継続しました。
(3)3~4ヶ月目|髪質と抜け毛の量が変化する

治療開始から3~4ヶ月目に差し掛かる頃、ついに毛が生えてきたような兆候を感じます。さらに洗髪時や起床時の抜け毛の量も落ち着いてきて「効果が出てきたのかもしれない」と感じられるように。
この時期からは気持ちにも余裕が生まれ、治療継続に対してさらに前向きな気持ちを持てるようになりました。
(4)1年後|「髪増えた?」と言われるように

治療開始から1年が経過する頃、頭頂部のつむじが久々に現れました。髪の毛が前よりも増えてきて、外出先で常に帽子をかぶる必要性も感じなくなりました。この頃くらいから、ヘアワックスやスプレーを使ったヘアセットも再び楽しめるようになってました。
特に嬉しかったのは、久しぶりに会った家族から「なんか髪増えた?」と声をかけられたことです。周囲にも分かってもらえる変化が現れたことで、嬉しさを感じ始めてました。
(5)2年後|治療の持続によって維持している

2年経過後も服薬によるAGA治療は欠かさず続けています。
髪の悩みを抱えていた頃の自分を振り返ると、治療を継続して本当に良かったと感じています。
2.AGAに気づいたきっかけと初期症状
AGAの症状は少しずつ進行するため、最初は自分でも気づかないことが多いようです。
ここでは、実際にAGAに気づいたきっかけと初期の症状について、体感を交えて紹介します。
(1)実は30代から抜け毛などの変化があった
振り返ってみると、30代に入った頃からすでに抜け毛の増加が気になってました。シャンプーをするたびに排水溝が髪の毛でいっぱいになることも多く、「こんなに抜けて大丈夫なのか」と毎日のように不安を感じていました。
遺伝による潜在的なリスクに加え、生活習慣が乱れていたことも私のAGA発症につながったかもしれないと感じています。当時は仕事のストレスが強く、晩酌が習慣化していたうえに、深夜にラーメンなどの脂っこい食事をとることも少なくありませんでした。
AGA(男性型脱毛症)実態調査2024によると、週5日4合以上の飲酒でAGA発症率は59.4%になり、アルコールをほとんど飲まない人のAGA発症率が33.3%※と示されています。
このようなデータからも乱れた食生活の蓄積が、薄毛の進行を早める原因のひとつになっていた可能性が高いと感じています。
※出典:AGA(男性型脱毛症)実態調査2024|浜松町第一クリニック
(2)父が薄毛で自分は父親似の自覚があった
私の父も薄毛体質であり、小さい頃から身近にその姿を見てきました。私は自他ともに認める父親似でもあり、将来的に自分も薄毛になる可能性が高いだろうとなんとなく覚悟をしてました。
実際に特に父親や祖父が薄毛の場合、その影響を受けやすいとされています。AGA(男性型脱毛症)実態調査2024では、父親、両祖父が重度・中等度のAGAの場合、その子どもがAGAを発症する確率はおよそ77%前後と報告※されています。さらに、同調査では母方の家系にも薄毛の症状がある場合のAGA発症率は70.7%とも提示されています。
※出典:AGA(男性型脱毛症)実態調査2024|浜松町第一クリニック
(3)母からさりげなく言われた
年齢を重ねるにつれ、自分でも薄毛の進行を感じてはいましたが、母から「髪の毛が薄くなってきたのでは」とさりげなく言われ、大きなショックを受けました。
そのため、市販の育毛剤などのセルフケアをいくつも試しましたが、私自身は改善を実感できませんでした。
その理由は、AGAの原因に向けたアプローチができていなかったためです。
そもそもAGAの発症には遺伝と男性ホルモンの一部が関わる※ ため、その進行を抑えるには医療機関で処方されるAGA治療薬内的アプローチを選択する必要がありました。
AGA(男性型脱毛症)は「遺伝」と「男性ホルモン」の2つが大きく関わっています。
まず遺伝的に薄毛になりやすい体質を受け継いでいる人は、頭頂部や生え際の毛根がホルモンの影響を受けやすくなります。
そして体内で作られる男性ホルモンの一部が、より強い作用を持つ「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質に変わります。このDHTが毛根に作用すると、髪の成長期が短くなり、本来なら太く長く育つはずの髪が細く短いまま抜けてしまいます。これを繰り返すことで、徐々に全体の髪が薄く見えるようになります。
なお、AGAはゆっくりと進行しますが、毛根自体は残っていることが多いため、適切な治療を早めに始めることで改善の可能性が期待できます。
3.AGA治療の副作用や継続の悩み|正直に語るデメリット
AGA治療には個人差はあるものの服薬の継続によってAGAの克服に効果が期待できる一方で、副作用や費用面、将来への不安といったデメリットも存在します。ここでは、実体験を通じて感じた副作用や悩みについて正直にお伝えします。
(1)初期脱毛は理解していても本当にショックを受けた
AGA治療2年間の実体験録の章でもお伝えしたように、AGA治療を始める前のカウンセリングで「初期脱毛が起こる可能性がある」と医師から説明を受けていたものの、実際に初期脱毛が現れたときは想像以上にショックが大きかったです。
お風呂場の排水溝が真っ黒になるほど大量に髪が抜け落ち、「本当に治療を継続して大丈夫なのか」と強い不安を感じました。
実際、AGA治療を受けた人の中には、この初期脱毛をきっかけに継続を断念する方もいると聞きます。私自身もやめたくなるほど動揺しましたが、冷静に受け止めて指導通りの治療を継続しました。
(2)体調の変化はなかったが、健康診断での申告が必要になった
私自身は、治療を始めてから大きな体調の変化はありませんでした。
ただしAGAの治療薬は健康診断で以上を見落とすきっかけになる場合があるため、健康診断での自己申告は必須となります。
たとえば、AGA治療薬のフィナステリドはPSA検査値を半分に下げる働きがある※ ことから、健康診断時に無申告だと前立腺がんの見落としにつながる危険があります。
また、AGA治療薬に限らず、どのような薬を服用する場合でも代謝の影響で肝臓の数値が上がる可能性があるため、AGA治療中は年1回の健康診断を受けるのが望ましいでしょう。
※出典:フィナステリド錠|一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)
(3)内服薬(ミノキシジル)の副作用で毛深くなった
ミノキシジルは髪の毛以外の毛にも作用※することがあり、内服薬では体毛が濃くなる副作用が報告されています。
私も服用を続けるうちにヒゲを中心に体毛が以前よりも濃くなり、顔の産毛にまで太い毛が生えるようになり、見た目の変化に驚きました。
私自身は髪が増える代償としてある程度受け入れつつ、ヒゲ脱毛もあわせて受けるなどでこの副作用を許容しました。
※出典:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会ガイドライン
(4)継続費用はやっぱり気になる
AGA治療を検討する際、多くの方が最も気になるのは費用面ではないでしょうか。
結論、なるべく治療費用を抑えるにはクリニック選びが重要となります。
AGA治療は自由診療であり、クリニックによって提示する料金がピンキリです。
そのため希望する治療内容と料金を並列に比較し、予算内の治療を受けることが重要となります。
(5)いつかまた薄くなるのでは?という不安
2025年時点の私は40代前半です。50代・60代になったときに髪の毛がどうなっているのかは正直想定できません。AGAは進行性の症状であり、もし治療によって髪が増えたとしても治療をやめれば再び薄毛が進行する可能性が高い※ ためです。
現時点の私が思うAGA治療をやめるときとは、健康上の支障によって治療を継続できなくなったとき、または薄毛に関する考え方が変化したときです。
おそらく後者になることは現状ないため、AGA治療を継続できるよう日々健康管理に努めるしかないと思っています。
※参考:頭髪外来における内服・外用による男女の発毛治療|一般社団法人国際抗老化再生医療学会
(6)過去の自分に「もっと早くやっておけ」と言いたくなった
私は30代前半から薄毛を気にするようになっていましたが、当時は「そのうち改善するかもしれない」と自己流のケアに頼っていました。今振り返ると、それが大きな遠回りだったと感じています。
実際にAGA治療を始めてみると、自己流でケア用品を買い集めたときよりも自分の見た目や気持ちに前向きな変化がありました。
もし過去の自分に声をかけられるなら、「迷っていないで、すぐに始めてみるべき」と伝えたいです。
4. ミノキシジル(内服薬)+フィナステリドを処方してもらったクリニックを紹介
ここでは私が実際にAGA治療でお世話になったオンラインクリニックを2院紹介します。
(1)DMMオンラインクリニックは月額2,097円~で良心的な価格で治療を受けられる

DMMオンラインクリニックは、定期便の利用によって注文忘れを予防しながら良心的な価格で購入を継続できます。
完全予約制による24時間オンライン診療に対応しており、自宅からスマホやパソコンで気軽に医師の診察を受けられます。私が利用した印象では、薬代以外にかかる費用が少なく、続けやすい価格設定だと感じました。
プラン名 | 内容 | 単月購入(税込) | 定期便 (12ヶ月ごと) |
---|---|---|---|
予防プラン | フィナステリド1 mg | 3,960円 | 1ヶ月:2,097円 (総額:25,168 円) |
発毛ミニプラン | フィナステリド1mg+ミノキシジル2.5mg | 7,150円 | 1ヶ月:2,933円 (総額:35,200 円) |
発毛ベーシックプラン | フィナステリド1mg+ミノキシジル5mg (フィナステリド1mgをデュタステリド等に変更可能) AGAタブレット L-リジン | 12,320円~ | 1ヶ月:4,520円~ (総額:44,660 円) |
発毛ストロングプラン | フィナステリド1mg+ミノキシジル5mg (フィナステリド1mgをデュタステリド等に変更可能) AGAタブレット L-リジン ミノキシジルローション15% | 10,670円~ | 1ヶ月:10,802円~ (総額:129,624 円) |


発毛ミニプランを撮影
(2)AGAスマクリはフィナステリド1.3mgとミノキシジルのセットを処方してもらえる

AGAスマクリは 月額4,980円(税込・送料込み)で、フィナステリドとミノキシジルの2種類を処方してもらえました。
診療はすべてオンラインで完結するため、全国どこからでもスマホ1台で受診できます。診療時間も毎日9:00〜22:00まで対応しており、仕事や生活のスケジュールに合わせて利用しやすい点も魅力です。
プラン名 | 主な内容 | 料金(税込) |
---|---|---|
男性プラン | フィナステリド1.3mg+ミノキシジル5.0mg(各30日分) | 4,980円 |
プロペシアプラン | プロペシア(フィナステリド)1mg | 10,000円 |

5.まとめ:40代でもAGA治療を開始してよかったと思っている
AGA治療は、医師の診察を受けながら取り組む医療のひとつです。
私自身も思い切ってAGA治療を始めたものの、不安も感じていました。しかしオンライン診療を利用することで通院の負担を軽減して続けることができました。
今回の記録が薄毛の悩みのお力になれれば幸いに思います。