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ネットショップのブログの書き方|商品が選ばれる記事の型とテーマの見つけ方、表示の注意点【例文付き】

検索からブログ記事を経て商品ページへ進む流れの図と、ノートパソコンを持つワニのイラスト

ネットショップのブログで基本となるのは、商品ページだけでは伝えきれない「使う場面」や「選び方」に答える記事を書くことです。ネットで買い物をするユーザーは、商品を手に取れない分、サイズ感や使い心地、贈り物に向くかどうかを、文章と写真で確かめようとします。さらに、書き始める前にショップの強みを言葉にしておくと、記事を読んだ人に「このショップで買う理由」まで伝わります。

本記事では、1人〜少人数でネットショップを営む人を対象に、記事の型と例文、公的機関が紹介する小さなショップの事例を交えて、ネットショップのブログの書き方を解説します。読み終えたその日に、1本目の記事を書き始められます。制作や発送で書く時間が取れない場合は、記事づくりを外部に任せる方法もあります。

1.ネットショップのブログは商品ページで伝えきれないことを書く

検索からブログ記事を経て商品ページで購入するまでの流れの図
※AI生成によるイメージ画像

ネットショップのブログは、新商品のお知らせよりも、購入前の不安や使う場面に答える記事を中心に書きます。商品ページは主に商品名や商品の一覧からたどり着いた人が見るページですが、ブログは「何を選べばよいか」を検索している、まだショップを知らない人との接点になります。選び方や使う場面がわかると、手に取れない不安が減り、初めてのユーザーも購入を決めやすくなります。

(1)ネットで買うユーザーが購入前に確かめたいこと

ネットで買い物をするユーザーは、手に取れない不安を、購入前に文章や写真で解消したいと考えています。経済産業省の「電子商取引実態調査」によると、2024年の物販系分野のBtoC-EC(消費者向けの電子商取引)の市場規模は15兆2,194億円、EC化率は9.78%で、ネットで物を買うことは当たり前になっています。

ネットショップで購入前によく確かめられるのは、次のような点です。

  • サイズ感や重さ、実物の色味
  • 使い心地や、手入れの方法
  • 贈り物に向くか、ラッピングはできるか
  • 注文から届くまでの日数
  • 返品や交換ができるか

こうした疑問は、商品ページの仕様欄だけでは答えきれません。すべての疑問に、同じ力の入れ具合で答える必要もありません。どの不安に強く答えられるかは、ショップの強みによって変わります。記事のテーマを決める前に、ショップの強みを整理しておくことが欠かせません。

出典:経済産業省「電子商取引実態調査」(令和6年度 電子商取引に関する市場調査)(2026年10月確認)

(2)商品ページ・ブログ・SNSの役割分担

ネットショップの情報発信は、商品ページ・ブログ・SNSの役割を分けて考えると、書く内容に迷いにくくなります。

媒体役割得意な内容情報の残り方
商品ページ仕様を伝え、購入してもらうサイズ、素材、価格、送料商品の販売中は残る
ブログ選び方や使い方を伝え、商品ページへ案内する使う場面、選び方、作り手の考えショップの資産として長く残る
SNS新作や制作風景を短く届ける写真、短い動画、入荷のお知らせ新しい投稿に押し流されやすい

注意したいのは、商品ページの説明文をブログにそのままコピーしないことです。Googleは、ユーザーのために作られた、独自の価値がある内容を評価するとしています。同じ文章を並べるのではなく、ブログには商品ページにない情報を書きます。

出典:Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」(2026年10月確認)

(3)ショップ作成サービスのブログ機能と独自ブログの選び方

ブログを書く場所は、今使っているショップ作成サービスの機能から考えると始めやすくなります。ネットショップ作成サービスの中には、ブログやお知らせの機能を持つものがあり、ショップと同じ場所に記事を置けるため、商品ページへの案内もしやすくなります。独自ドメインのブログは、デザインや機能の自由度が高い分、準備や管理の手間が増えます。

minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットに出品している場合は、マーケット内の作品紹介と、自分のショップのブログを分けて考えます。マーケットでは作品を探している人に、ブログでは作り手の考えや使い方を知りたい人に届けるイメージです。使える機能はサービスによって違うため、各サービスのヘルプで確かめてから始めます。

2.ネットショップのブログを書き始める前に決めておくこと

ネットショップのブログを書き始める前に決めておく4つのことを示した図
※AI生成によるイメージ画像

ブログを書き始める前に、新しいユーザーにショップが選ばれる理由を言葉にし、誰に向けて書くかと、制作や発送の波に合わせた計画を決めておきます。ここが決まっていないと、どのショップでも書ける一般的な記事になり、読んだ人がショップを選ぶ理由につながりません。

(1)新規の購入者が増えない理由を整理する

新規の購入者が増えない2つの理由と先に書く記事の対応を示した図
※AI生成によるイメージ画像

新規の購入者が増えない理由は、ショップによって違います。大きく分けると、「ショップや商品の存在を知られていない」場合と、「見てもらえていても、比べた末に選ばれていない」場合の2つです。前者なら、ユーザーが検索する選び方や使う場面に答える記事で接点を増やすことが先になり、後者なら、ほかのショップとの違いが伝わる記事を書くことが先になります。

どちらに当てはまるかは、ユーザーと同じ目線で確かめるとわかります。Google検索や、出品しているハンドメイドマーケット・ショッピングモールで、自分の商品ジャンルを検索し、似た商品を扱うショップと自分のページを見比べます。自分のショップが表示されにくければ前者、表示されていても写真や説明文がほかと似ていれば後者の可能性が高いと考えられます。

(2)ショップの強みを「選ばれる理由」として言葉にする

ショップの強みは、「自分が得意なこと」「ユーザーが求めていること」「似た商品を扱うショップが打ち出していないこと」の3つが重なるところにあります。注文履歴で、どの商品が自分用と贈り物のどちらで、どの時期に買われているかを振り返ると、手がかりが見つかります。

確かめる視点手がかり強みの例
自分が得意なことよく売れる商品、素材や制作工程のこだわり樹脂や純チタンなど、肌に配慮した素材選び
ユーザーが求めていること購入前の問い合わせやレビューで繰り返し出る言葉「一日中つけても耳が痛くならない」という声
似た商品を扱うショップが打ち出していないことマーケットやモールでの他ショップの商品説明デザインを打ち出す店は多いが、素材の選び方まで説明する店は少ない

開業して間もなく、注文やレビューがまだ少ない場合は、作り手としての経歴や、特に力を入れたい商品を出発点にし、注文が増えるにつれて見直します。

なお、問い合わせやレビューの整理に生成AIを使う場合は、購入者の氏名や住所などの個人情報を入力しないように注意します。

出典:個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(2026年10月確認)

(3)読んでほしいユーザーを一文で決める

ショップの強みを求めている人を、一文で書きます。「誰が」「何のために」「どんなことを気にして」買うのかを入れると、書く内容が具体的になります。強みがはっきりしたショップほど、ユーザー像も細かく絞れます。

  • ハンドメイドアクセサリー:金属アレルギーが気になり、普段使いできるピアスを探している20〜40代の女性
  • 地域の食品:遠方に住む家族へ、地元の味を贈りたい40〜60代の人
  • 革小物:父の日や誕生日に、名入れの贈り物を探している30代の人
  • ペット用品:シニア犬の足腰に配慮した、滑りにくいマットを探している飼い主
  • 子ども服:肌が敏感な子どもに、縫い目やタグが当たりにくい服を探している保護者
  • 左利き向けの文房具:左手でも使いやすい道具を探している、左利きの学生や大人

一文が決まると、記事のテーマも、写真の撮り方も、その人に向けて選べるようになります。

(4)制作と発送の波に合わせて更新の計画を立てる

注文が集中する時期は、扱う商品によって違います。贈り物向けの商品なら母の日や父の日、クリスマス、食品なら年末年始やお中元・お歳暮、季節の雑貨ならその季節の少し前に、制作と発送で手が回らなくなりやすくなります。自分のショップの注文履歴で忙しい月を確かめ、その時期に向けた記事は1〜2か月前に公開しておくと、探し始めた人に見つけてもらえます。

受注制作の作家は、制作期間やお届けまでの目安を説明する記事を先に書いておくと、問い合わせへの対応も減らせます。毎週の更新を目標にするより、注文の波を見て、落ち着いている時期に書きためるほうが続けやすくなります。

3.ネットショップのブログで書く記事テーマの見つけ方

ネットショップのブログで書く記事テーマの見つけ方を示した図
※AI生成によるイメージ画像

ネットショップのブログで書く記事テーマは、購入したユーザーの声だけでなく、ユーザーが検索している言葉や、贈り物・流行の話題からも見つかります。問い合わせやレビューがまだ少ない開業直後のショップでも、テーマに困らずに書き始められます。

(1)問い合わせとレビューを「質問メモ」にためる

記事テーマとして最も確かなのは、購入前に届く問い合わせとレビューです。受けた質問やレビューの言葉、回数、記事テーマへの言い換えの3つを「質問メモ」に記録し、回数の多いものから記事にします。

受けた質問・レビューの言葉回数記事テーマへの言い換え
金属アレルギーでも使えるか月6回金属アレルギーが気になる人向けのピアス素材の選び方
贈り物に包んでもらえるか月5回ギフトラッピングの種類と、メッセージカードの頼み方
(レビュー)思ったより小さかった月2回写真ではわかりにくいサイズ感を、身近なものと比べて紹介

質問の記録の仕方の基本は、「お店のブログの書き方」でも詳しく紹介しています。

(2)検索候補とほかのショップのレビューから、ユーザーが知りたいことを拾う

自分のショップへの問い合わせがまだ少ない場合は、検索候補とレビューが手がかりになります。Google検索で「ピアス 金属アレルギー」「名入れ 財布」などの言葉を入力すると表示される候補(オートコンプリート)は、実際に検索されている言葉をもとに表示されます。候補に並ぶ言葉は、ユーザーが知りたいことそのものです。

ハンドメイドマーケットやショッピングモールで、似た商品のレビューを読むのも参考になります。ユーザーがどんな点に満足し、どんな点に不満を持ちやすいかがわかるため、満足の声が多い点は記事で詳しく答えるテーマに、不満の声が多い点は自分のショップの工夫を伝えるテーマになります。

出典:Google 検索ヘルプ「オートコンプリート予測の仕組み」(2026年10月確認)

(3)作り手の工程やこだわりをテーマにする

素材を選ぶ理由、制作の工程、試作で改良した点、検品の基準など、作り手にしか書けない内容は、ネット上で商品を手に取れない不安をおぎなう材料になります。作っている人の顔や手元が見えると、「この人から買いたい」という信頼にもつながります。

事例|無料のネットショップと演奏動画の発信で、数か月先まで受注が埋まる(沖縄県うるま市)

竪琴などの楽器を製造する、てるる詩の木工房は、「竪琴」での検索で上位に表示されるよう、ホームページとSNSの名称を見直しました。あわせて月額無料で開設できるネットショップを開き、すべての楽器の演奏動画をYouTubeに公開してSNSで広めています。その結果、30万円以上の楽器も10台販売でき、作った楽器はほぼ完売して数か月先まで受注が入り、県外からの注文も増えました。音色という、ネットでは伝わりにくい魅力を動画で見せたことが、手に取れない不安をおぎなっています。

出典:よろず支援拠点全国本部「ウェブ活用で竪琴販売を強化 SNSにアップした演奏動画が反響を呼び製造が追いつかないほどの受注増加に」(2022年3月15日掲載、2026年10月確認)

(4)ギフトシーズン・使う場面・流行の話題からテーマを出す

ネットショップの商品は、贈り物や暮らしの場面と結びつけると、テーマが広がります。季節ごとのギフトと、使う場面を組み合わせて考えます。

時期ギフト・使う場面記事テーマの例
3〜4月新生活、入学・就職祝い新生活に贈りたい、毎日使える小物の選び方
5〜6月母の日、父の日父の日に名入れの贈り物を選ぶときのポイントと注文の締め切り
9月敬老の日祖父母に贈る、軽くて扱いやすい食器の選び方
11〜12月クリスマス、年末のあいさつクリスマスに贈りたいアクセサリーと、ラッピングの種類

ギフトの記事は、注文の締め切りやお届けまでの日数も一緒に書くと、購入を迷っている人の背中を押せます。SNSで話題の色や素材、流行のデザインも、「自分のショップの商品ならどう取り入れられるか」という見解を添えれば、ほかの記事との違いが出るテーマになります。

(5)生成AIでテーマの候補を広げる

生成AIを使うと、ショップの条件を伝えるだけで、テーマの候補を一度に20個ほど出せます。自分では思いつかなかった切り口が見つかり、テーマ選びにかかる時間を短くできます。次のプロンプトの【】を書き換えて使います。

あなたはネットショップのブログ記事の企画担当です。次の条件で、ブログ記事のテーマ案を20個出してください。

・商品ジャンル:【例:ハンドメイドのピアス・イヤリング】

・ショップの強み:【例:肌に配慮した素材選び】

・読んでほしいユーザー:【例:金属アレルギーが気になり、普段使いできるピアスを探している20〜40代の女性】

・問い合わせやレビューでよく出る言葉:【例:金属アレルギー、サイズ感、ラッピング】

・条件:検索する人が使いそうな言葉をテーマに入れる。季節のギフトや使う場面、流行の話題を組み合わせたテーマも出す

AIの候補には、ショップで扱っていない商品や、実情に合わないテーマも混じります。質問メモや商品の一覧と照らし合わせ、書けるものだけを選びます。

4.ネットショップのブログ記事の書き方

ネットショップのブログ記事を5段の型で組み立てる流れの図
※AI生成によるイメージ画像

ネットショップのブログ記事は、「結論→理由→商品での具体例→注意点→商品ページへの案内」の型で書きます。来店型のお店では最後に店舗情報と予約方法を載せますが、ネットショップでは商品ページと購入条件の案内がその役割になります。

(1)使う場面に答える記事の基本の型

型の5段それぞれで、ネットショップならではの情報を入れることが大切です。一般的な選び方の解説で終わると、どのショップの記事を読んでも同じになり、自分のショップで買う理由が伝わりません。

段ネットショップの記事で書くこと
結論使う場面や選び方への答えと、自分の商品ならどう応えられるか
理由その形・素材・サイズをすすめる理由
商品での具体例サイズ、素材、使い方、名入れやラッピングなどの対応
注意点名入れの文字数の上限、手作りによる風合いの違い、返品の条件
商品ページへの案内価格、送料、お届けまでの日数、商品ページへのリンク

特に「商品での具体例」と「注意点」は、作り手の考え方がそのまま表れる部分です。ここにショップの強みを反映させると、記事を読んだ人が「このショップで買いたい」と感じるきっかけになります。

とはいえ、ショップならではの情報を一から考えるのは簡単ではありません。難しく感じる場合は、同じ使い方で商品を選んだ購入者を1人思い出し、「購入前に何を問い合わせてきたか」「どう答えて、どの商品を案内したか」「制作や発送で何に気をつけたか」を順に書き出します。答えた内容と案内した商品は「商品での具体例」に、気をつけたことは「注意点」に、そのまま当てはめられます。

(2)型に当てはめた例文

型に当てはめると、次のような記事になります。例文中の価格や締め切りは架空のものです。

タイトル:父の日に名入れの革財布を贈るときの選び方と、注文の締め切り

【結論】父の日に名入れの革財布を贈るなら、普段の持ち歩き方に合わせて形を選び、名入れはイニシャルなど短めにするのがおすすめです。名入れの注文は、父の日の2週間前までにお願いしています。

【理由】長財布はかばんに入れて持ち歩く人に、二つ折り財布はズボンのポケットに入れる人に向いています。名入れは文字数が少ないほうがすっきり見え、長く使っても飽きにくくなります。

【商品での具体例】当店の二つ折り財布は、手のひらに収まる幅10cmほどの大きさです。名入れはアルファベット10文字までで、内側か外側を選べます。使い込むほどに色が深まる革を使っているため、経年変化を楽しめます。

【注意点】名入れをした商品は、返品や交換をお受けできません。また、一点ずつ手作業で仕上げているため、革のしわや色味が写真と少し異なる場合があります。

【商品ページへの案内】二つ折り財布(名入れ無料)は8,800円です。送料は全国一律500円、名入れの商品はご注文から10日ほどでお届けします。商品ページはこちらです。【リンク:商品ページのURL】

例文のように、名入れの条件や返品の扱い、お届けまでの日数まで書いておくと、問い合わせをしなくても購入を決められます。

(3)タイトルに「悩み・使う場面・商品ジャンル」を入れる

タイトルには、悩み、使う場面、商品ジャンルの3つを入れます。ユーザーは「金属アレルギー ピアス 選び方」「父の日 名入れ 財布」のように、悩みや場面をそのまま言葉にして検索するためです。Googleも、ページの内容を表す具体的でわかりやすいタイトルを付けることを勧めています。ショップ名は、検索結果でページのタイトルとは別にサイト名として表示される場合があるため、記事のタイトルに毎回入れる必要はありません。

修正前修正後
新作のピアスができました金属アレルギーが気になる人向け|樹脂ピアスの選び方と新作3点
父の日フェアのお知らせ父の日に名入れの革財布を贈るときの選び方と、注文の締め切り
お茶の新商品入荷遠方の家族に贈りたい、日持ちする地元のお茶の選び方

出典:Google 検索セントラル「タイトルリンク」、Google 検索セントラル「Google 検索に対してサイト名を指定する」(2026年10月確認)

5.ネットショップのブログで守りたい表示のルール

ネットショップのブログで守りたい表示のルールを示した図
※AI生成によるイメージ画像

ネットショップのブログでは、レビューやモニターの紹介、商品の効果や価格の表現、送料や返品の条件の書き方に、守るべきルールがあります。どれも、ショップの信頼を損なわないための最低限のポイントです。

(1)モニターや依頼したレビューは広告であることを明らかにする

2023年10月1日から、広告であるのに広告であることを隠す表示(ステルスマーケティング)は、景品表示法の違反になりました。規制の対象は広告を出す事業者で、SNSの投稿やレビューの投稿も含まれます。

商品を無償で提供して書いてもらったレビューや、依頼して投稿してもらったSNSの投稿をブログで紹介するときは、依頼した投稿であることがわかるように書きます。

紹介文の例:「こちらは、当店が商品をお送りして、使った感想を書いていただいたモニターの方のレビューです。」

出典:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」(2026年10月確認)

(2)効果や「最安」などの表現は根拠を確かめてから使う

化粧品や食品を扱うショップは、うたえる効果の範囲に決まりがあります。例えば化粧品は、厚生労働省が示す化粧品の効能の範囲を超える効果を書けません。また、「最安」「日本一」のように他と比べる表現は、根拠がなければ使えません。ブログの紹介文も、商品ページと同じ基準で書きます。

避けたい表現言い換えの例
このクリームでシミが消えます肌にうるおいを与え、乾燥を防ぐクリームです
日本一おいしいお茶〇〇の茶畑で育てた茶葉を、店主が一つずつ選んでいます
業界最安値送料込みの価格と、内容量をわかりやすく紹介する

扱う商品によってルールが違うため、食品の機能性の表示などは、商品ごとに決まりを確かめます。

出典:厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日)(2026年10月確認)

(3)送料や返品の条件は商品ページと食い違わないようにする

ブログで送料無料のキャンペーンや、返品・交換について書くときは、商品ページや特定商取引法に基づく表記と内容をそろえます。ネットショップのような通信販売には、返品の扱いなどを分かりやすく表示するルールがあり、消費者庁がガイドラインを示しています。

キャンペーンの期間が終わったあとも、古い記事に過去の条件が残っていると、ユーザーとの行き違いにつながります。送料や返品の条件を書いた記事は一覧にしておき、条件を変えたときにまとめて見直せるようにします。

出典:消費者庁「特定商取引法」(通信販売における返品特約の表示についてのガイドライン)(2026年10月確認)

6.ネットショップのブログを読んだ人が購入しやすくなる工夫

ネットショップのブログ記事から購入につながる導線の図
※AI生成によるイメージ画像

ブログを読んで「この商品がほしい」と思った人が、迷わず商品ページへ進めるようにします。SNSやショップの外の販路と組み合わせると、ブログを読んでもらう入口も増やせます。

(1)記事の最後に商品ページと購入条件を案内する

記事の最後には、記事で紹介した商品へのリンク、価格、送料、お届けまでの日数、ギフト包装ができるかを載せます。来店型のお店と違い、ネットショップは案内先を商品ページに絞れるため、記事ごとに「次に見てほしい1ページ」を決めておきます。

父の日のギフトには、名入れ無料の二つ折り財布がおすすめです。ギフトラッピングとメッセージカードも無料で承ります。

商品名:二つ折り財布(名入れ無料) 価格:8,800円(税込)

送料:全国一律500円

お届け:名入れの商品はご注文から10日ほど

商品ページ:【リンク:商品ページのURL】

(2)SNSやショップの外の販路と組み合わせる

ブログ記事の要点をSNSで届けたり、取り寄せサイトなど外の販路で知ったユーザーを自分のショップのブログへ案内したりすると、ブログを読んでもらう入口が増えます。商品の背景を詳しく書いたブログ記事は、外の販路で興味を持った人が「どんなお店か」を確かめる場所にもなります。

事例|取り寄せサイトへの出店と自社のホームページ・Instagramで、販売開始1か月で売上100万円(岩手県盛岡市)

元祖ジャンボ焼き鳥 鳥喜は、コロナ禍をきっかけにネット通販に挑戦し、取り寄せサイト「47club」への出店、自社のホームページの作成、Instagramでの発信、プレスリリースやチラシを組み合わせました。その結果、販売開始1か月で売上100万円となり、コロナ禍前の150%を超える売上を実現しています。外の販路と自社の発信を組み合わせると、お店を知ってもらう入口を増やせます。

出典:よろず支援拠点全国本部「コロナ禍でネット通販に挑戦 3年で過去最高売上を実現!」(2024年3月25日掲載、2026年10月確認)

7.生成AIでネットショップのブログを書く手間を減らす方法

商品情報とレビューから生成AIで下書きを作り、人が仕上げて公開するまでの流れの図
※AI生成によるイメージ画像

生成AIに構成と下書きを任せると、書く時間を大きく減らせます。ただし、AIは商品の仕様や在庫を知らず、事実と違う内容を書く場合があるため、下書きには必ず人が手を入れて仕上げます。

(1)商品情報とレビューから下書きを作るプロンプト例

商品の情報や、問い合わせ・レビューの内容をもとに、下書きを作るプロンプトの例です。【】の中を書き換えて使います。

あなたはネットショップのブログ記事の執筆担当です。次の情報をもとに、ブログ記事の下書きを書いてください。

・テーマ:【例:父の日に名入れの革財布を贈るときの選び方と、注文の締め切り】

・ショップの強み:【例:使い込むほど色が深まる革と、無料の名入れ】

・読んでほしいユーザー:【例:父の日に名入れの贈り物を探している30代の人】

・商品の仕様・素材・価格・送料:【例:二つ折り財布、幅10cm、牛革、8,800円、送料500円】

・よく受ける問い合わせと、実際の回答:【例:名入れは何文字までか→アルファベット10文字まで】

・制作のこだわり:【例:使い込むほど色が深まる革を選んでいる理由】

・構成:結論、理由、商品での具体例、注意点、商品ページへの案内の順

・条件:です・ます調で書く。商品ページの文章をそのまま使わない。効果を言い切る表現は使わない

(2)AIの下書きで必ず確かめる項目

AIには、事実と異なる内容を生成するハルシネーションが起こる場合があります。公開前には、次の点を必ず人が確かめます。

  • サイズ・素材・価格・送料・お届けまでの日数が正しいか
  • 在庫や販売期間が今の状況と合っているか
  • 効果を言い切る表現や、根拠のない「最安」などの表現がないか
  • 依頼したレビューを紹介する部分に、その旨が書かれているか
  • 作り手の言葉やエピソードが入っているか

Googleは、コンテンツがAIで作られたかどうかではなく、内容の品質を評価するとしています。作り手ならではの経験やこだわりを書き足すことが、読まれる記事への近道です。

出典:総務省「令和6年版 情報通信白書」生成AIが抱える課題、Google 検索セントラル ブログ「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」(2026年10月確認)

8.まとめ:ネットショップのブログは、よく届く問い合わせ1つから書き始めよう

ネットショップのブログは、ショップの強みを言葉にしたうえで、商品ページでは伝えきれない使う場面や選び方に答える記事を中心に、「結論→理由→商品での具体例→注意点→商品ページへの案内」の型で書くと、検索から新しいユーザーを商品へ案内できます。記事テーマは、問い合わせやレビューのほか、検索候補、作り手の工程、ギフトシーズンや流行の話題からも見つかります。依頼したレビューは広告であることがわかるように書き、送料や返品の条件は商品ページとそろえます。

まずはショップの強みを一文で書き出し、その強みにつながる問い合わせを1つ選んで、本記事の型に当てはめて1本目の記事を書いてみてください。

制作と発送の合間にブログを続けるのが難しい場合は、記事づくりを任せる方法もあります。選ばれる言葉の研究室の「AIコンテンツ自動化サービス」では、AIで作った下書きを、ショップへのヒアリングの内容をもとにSEOディレクターが仕上げています。