
飲食店のブログで基本となるのは、ユーザーがお店を選ぶときに知りたい利用シーンの情報に答える記事を書くことです。「10人で予約できるか」「子ども連れでも入りやすいか」「1人でゆっくり過ごせるか」といった疑問への答えは、検索で新しいユーザーとの接点になり、どのお店にするか迷っている人の決め手にもなります。さらに、書き始める前に自店の強みを言葉にしておくと、記事を読んだ人に「このお店を選ぶ理由」まで伝わります。
本記事では、個人経営の飲食店やカフェを対象に、記事の型と例文、公的機関が紹介する飲食店の事例を交えて、飲食店のブログの書き方を解説します。読み終えたその日に、1本目の記事を書き始められます。仕込みや営業で書く時間が取れない場合は、記事づくりを外部に任せる方法もあります。
1.飲食店のブログはお店選びの決め手になる情報を書く

飲食店のブログは、新メニューのお知らせよりも、来店前のユーザーが知りたい利用シーンの情報に答える記事を中心に書きます。料理の写真はSNSでも見られますが、人数や予約、過ごし方の詳しい情報は、ブログでまとめて伝えるほうが向いています。来店前に「この場面で使えるか」がわかると、初めてのユーザーも予約や来店を決めやすくなり、電話での問い合わせの手間も減ります。
(1)お店を探すユーザーが来店前に確かめたいこと
お店を探すユーザーは、料理の味だけでなく、自分の利用シーンに合うかどうかを来店前に確かめたいと考えています。消費者庁の「令和5年度消費者意識基本調査」では、商品やサービスを知る、または購入を検討する際に「インターネット記事やブログ」から情報を得ている人が61.3%にのぼります。購入の決め手として重視する情報源でも、「インターネット記事やブログ」は29.9%で、「家族・友人・知人」に次いで2番目に多くなっています。
飲食店の来店前によく確かめられるのは、次のような点です。
- 予約が必要か、混雑する時間帯はいつか
- 席数や個室の有無、何人まで入れるか
- 子ども連れやベビーカーで入りやすいか
- 予算の目安とコースの内容
- アレルギーへの対応
- 駐車場や最寄り駅からの道順
- 車いすで着席できるか、バリアフリーの対応状況
電話で何度も聞かれることは、まだ来店していない人も同じように気にしている可能性があります。
こうした疑問のすべてに、同じ力の入れ具合で答える必要はありません。自店がどの疑問に強く答えられるかは、お店の強みによって変わります。記事のテーマを決める前に、自店の強みを整理しておくことが欠かせません。
出典:消費者庁「令和5年度消費者意識基本調査」(2026年10月確認)
(2)グルメサイト・Googleマップ・Instagram・自店ブログの役割の違い
飲食店の情報発信は、媒体ごとに得意なことが違います。どれか1つにすべてを任せるのではなく、役割を分けて考えると、少ない手間で多くのユーザーに届けられます。
| 媒体 | 見つけられ方 | 得意な内容 | 情報の残り方 |
|---|---|---|---|
| グルメサイト | エリアやジャンルで店を比べる | 料金、コース、予約、口コミ | 掲載中はサイト内で読まれる |
| Googleマップ | 「近くの店」を探す人が見つける | 営業時間、場所、口コミ、写真 | お店の基本情報として残る |
| フォロー・おすすめ表示・ハッシュタグ | 料理や店内の雰囲気の見た目 | 新しい投稿に押し流されやすい | |
| 自店ブログ | 利用シーンや地域名で検索した人が見つける | 利用シーンへの答え、こだわりの詳しい説明 | 自店の資産として長く残る |
自店ブログは、ほかの媒体では書ききれない「詳しい説明の置き場所」として使うと、グルメサイトやInstagramから案内する先にもなります。
2.飲食店のブログを書き始める前に決めておくこと

ブログを書き始める前に、新規のユーザーに自店が選ばれる理由を言葉にし、誰に向けて書くかと、営業の合間に続けられる計画を決めておきます。ここが決まっていないと、どのお店でも書ける一般的な記事になり、読んだ人が自店を選ぶ理由につながりません。
(1)新規のユーザーが増えない理由を整理する

新規のユーザーが増えない理由は、お店によって違います。
大きく分けると、「お店の存在を知られていない」場合と、「知られていても、比べた末に選ばれていない」場合の2つです。前者なら、ユーザーが検索する利用シーンに答える記事で接点を増やすことが先になり、後者なら、他店との違いが伝わる記事を書くことが先になります。
どちらに当てはまるかは、ユーザーと同じ目線で確かめるとわかります。Googleマップやグルメサイトで「〇〇駅 ランチ」「〇〇駅 個室」のように自店が選ばれたい場面を検索し、近くのお店と自店のページを見比べます。自店が表示されにくければ前者、表示されていても写真や紹介文が他店と似ていれば後者の可能性が高いと考えられます。
(2)自店の強みを「選ばれる理由」として言葉にする
自店の強みは、「自店が得意なこと」「ユーザーが求めていること」「近くのお店が打ち出していないこと」の3つが重なるところにあります。予約台帳やレジの記録で、曜日や時間帯ごとにどんな人が来ているか、よく注文されるメニューは何かを振り返ると、手がかりが見つかります。
| 確かめる視点 | 手がかり | 強みの例 |
|---|---|---|
| 自店が得意なこと | よく注文されるメニュー、仕入れや仕込みのこだわり | 朝に仕込む出汁を使った和食 |
| ユーザーが求めていること | 口コミや電話で繰り返し出る言葉 | 「子ども連れでも気兼ねしない」という声 |
| 近くのお店が打ち出していないこと | Googleマップやグルメサイトでの他店の紹介文 | 駅前に居酒屋は多いが、昼から個室を使える店は少ない |
開業して間もなく、口コミがまだ少ない場合は、料理人としての経歴や修業先、特に力を入れたい料理を出発点にし、来店が増えるにつれて見直します。
なお、口コミの整理に生成AIを使う場合は、ユーザーの氏名や連絡先などの個人情報を入力しないように注意します。
出典:個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(2026年10月確認)
(3)読んでほしいユーザーを一文で決める
自店の強みを求めている人を、一文で書きます。「誰が」「どんな場面で」「何を求めて」来るのかを入れると、書く内容が具体的になります。強みがはっきりしたお店ほど、ユーザー像も細かく絞れます。
- 駅近の居酒屋:職場の歓送迎会の幹事を任された、20〜30代の会社員
- 住宅街のカフェ:子どもを連れて、気兼ねなくランチをしたい30代の保護者
- テイクアウトもある定食屋:近くの職場で働き、昼休みに早く食事を済ませたい人
- ヴィーガン対応のレストラン:動物性の食材を控えていて、外食先の選択肢が少ない人
- 地元の酒蔵の日本酒をそろえるバー:出張先で、その土地のお酒を少しずつ試したい人
- 個室のある和食店:両家の顔合わせや法事の食事会を探している40〜60代の家族
一文が決まると、記事のテーマも、写真の選び方も、その人に向けて選べるようになります。
(4)自店の営業の波に合わせて更新計画を立てる
飲食店のブログは、自店の1日の流れと忙しくなる時期に合わせて計画を立てると続けやすくなります。アイドルタイムや定休日に書く時間を決め、季節メニューの仕込みや盛り付けの写真は、その場でスマートフォンで撮っておきます。
忙しくなる時期はお店によって違います。宴会の多い居酒屋なら歓送迎会や忘年会の時期、オフィス街のランチ営業が中心のお店なら年度末、観光客の多いお店なら連休前などが目安です。予約が増える時期の案内は1〜2か月前に公開しておくと、ユーザーが店を探し始める時期に間に合います。毎週の更新を目標にするより、自店の山に合わせて書きためておくほうが、忙しい時期にも無理がありません。
3.飲食店のブログで書く記事テーマの見つけ方

飲食店のブログで書く記事テーマは、来店したユーザーの声だけでなく、ユーザーが検索している言葉や旬・流行の話題からも見つかります。電話や来店時に受ける質問がまだ少ない開業直後のお店でも、テーマに困らずに書き始められます。
(1)電話や来店時によく聞かれる質問を「質問メモ」にためる
記事テーマとして最も確かなのは、電話や来店時によく聞かれる質問です。受けた質問、聞かれた回数、記事テーマへの言い換えの3つを「質問メモ」に記録し、回数の多いものから記事にします。
| 受けた質問 | 聞かれた回数 | 記事テーマへの言い換え |
|---|---|---|
| 10人で個室は使えるか | 月8回 | 〇〇駅で10名まで使える個室と、宴会コースの予約方法 |
| 子ども連れでも大丈夫か | 月5回 | 子ども連れで使いやすい席と、キッズメニューの紹介 |
| 小麦を使っていない料理はあるか | 月3回 | 小麦を使っていない料理と、アレルギーについてのご案内 |
| テイクアウトはできるか | 月3回 | テイクアウトできるメニューと、受け取りまでの時間 |
質問の記録の仕方の基本は、「お店のブログの書き方」でも詳しく紹介しています。
(2)検索候補と口コミから、ユーザーが知りたいことを拾う
自店のユーザーの声がまだ少ない場合は、検索候補と口コミが手がかりになります。Google検索で「〇〇駅 ランチ」「〇〇駅 個室」などの言葉を入力すると表示される候補(オートコンプリート)は、実際に検索されている言葉をもとに表示されます。候補に並ぶ言葉は、その地域でお店を探す人が知りたいことそのものです。
Googleマップやグルメサイトの口コミも参考になります。自店だけでなく近くのお店の口コミを読むと、ユーザーがどんな点に満足し、どんな点に不満を持ちやすいかがわかります。満足の声が多い点は記事で詳しく答えるテーマに、不満の声が多い点は自店の考え方を伝えるテーマになります。
出典:Google 検索ヘルプ「オートコンプリート予測の仕組み」(2026年10月確認)
(3)旬の食材・季節の行事・流行の話題からテーマを出す
飲食店ならではのテーマは、旬の食材と季節の行事から生まれます。春の山菜や新玉ねぎ、夏の冷たい麺、秋のきのこ、冬の鍋料理などの食材と、お花見や歓送迎会、忘年会、年末年始などの行事を組み合わせると、1年を通してテーマに困りにくくなります。旬の食材や行事の需要は地域や自店のユーザー層によって違うため、自店でよく出るメニューや予約に置き換えて考えます。
話題の食材や流行のメニューも、自店の見解を添えればテーマになります。「話題の〇〇を当店ではこう出している」「流行の〇〇と当店の看板料理の違い」のように、自店の料理やこだわりと結びつけると、ほかの記事との違いになります。仕込みの工程や、食材を仕入れている生産者とのつながりも、ほかのお店にはない記事になります。
Googleビジネスプロフィールのメニュー名を検索されやすい言葉で整えると、看板メニューを目当てに来店する人も増えていきます。
事例|Googleビジネスプロフィールの整備と口コミ導線、AIを使ったInstagram投稿で売上が過去最高に(宮城県大崎市)
土日を中心に営業するコーヒー店のアイビーコーヒーは、Googleビジネスプロフィールの基本情報を整え、メニュー名を検索されやすい言葉で登録しました。店内には口コミを書いてもらうためのQRコードを置き、Instagramは販促カレンダーとChatGPTを組み合わせて投稿案を短時間で作る仕組みにしています。その結果、売上が過去最高額を達成しました。店主は、口コミで名前が挙がったチーズケーキを注文するユーザーが増えたと話しています。
出典:宮城県よろず支援拠点「【支援事例】売上が過去最高額を達成!チーム支援でお店のデジタル上の存在感をアップ」(2026年2月18日掲載、2026年10月確認)
(4)カフェは過ごし方の情報もテーマになる
カフェを探すユーザーは、料理や飲み物だけでなく、どう過ごせるかでお店を選びます。電源やWi-Fiの有無、滞在時間の目安、1人で座りやすい席、テイクアウト、子ども連れの可否などは、メニュー表やSNSの投稿では伝わりにくい情報です。こうした「過ごし方」の情報を1本の記事にまとめておくと、「〇〇駅 カフェ 作業」「〇〇駅 カフェ 子連れ」のように探している人に見つけてもらえます。
(5)生成AIでテーマの候補を広げる
生成AIを使うと、お店の条件を伝えるだけで、テーマの候補を一度に20個ほど出せます。自分では思いつかなかった切り口が見つかり、テーマ選びにかかる時間を短くできます。次のプロンプトの【】を書き換えて使います。
あなたは飲食店のブログ記事の企画担当です。次の条件で、ブログ記事のテーマ案を20個出してください。
・お店の業態:【例:駅近の居酒屋】
・お店の地域:【例:〇〇駅周辺】
・お店の強み:【例:10名まで入れる掘りごたつの個室】
・読んでほしいユーザー:【例:職場の歓送迎会の幹事を任された20〜30代の会社員】
・電話や来店時によく聞かれる質問:【例:個室の有無、飲み放題の時間、予約の締め切り】
・条件:検索する人が使いそうな言葉をテーマに入れる。季節の行事や旬の食材、話題の食材を組み合わせたテーマも出す
AIの候補には、お店で扱っていないメニューや、実情に合わないテーマも混じります。質問メモやお店のメニューと照らし合わせ、書けるものだけを選びます。
4.飲食店のブログ記事の書き方

飲食店のブログ記事は、「結論→理由→お店での具体例→注意点→店舗情報と予約方法」の型に沿って書くと、読み手が知りたい答えにすぐたどり着けます。タイトルと写真でも、利用シーンが伝わるように工夫します。
(1)利用シーンに答える記事の基本の型
型の5段それぞれで、飲食店ならではの情報を入れることが大切です。一般的な解説で終わると、どのお店の記事を読んでも同じになり、自店を選ぶ理由が伝わりません。
| 段 | 飲食店の記事で書くこと |
|---|---|
| 結論 | 利用シーンへの答えと、自店ならどう過ごせるか |
| 理由 | その席・コース・メニューをすすめる理由 |
| お店での具体例 | 料理の内容、人数、席、予算、所要時間 |
| 注意点 | 予約の締め切り、混み合う時間帯、人数変更やキャンセルの扱い |
| 店舗情報と予約方法 | 所在地、営業時間とラストオーダー、予約方法 |
特に「お店での具体例」は、料理や仕入れのこだわりがそのまま表れる部分です。ここに自店の強みを反映させると、記事を読んだ人が「このお店に行ってみたい」と感じるきっかけになります。
とはいえ、自店ならではの情報を一から考えるのは簡単ではありません。難しく感じる場合は、その利用シーンで実際に来店したユーザーを1組思い出し、「予約や来店時に何を聞かれたか」「どの席や料理を案内したか」「当日に何に気を配ったか」を順に書き出します。聞かれたことと案内した内容は「お店での具体例」に、気を配ったことは「注意点」に、そのまま当てはめられます。
(2)型に当てはめた例文
型に当てはめると、次のような記事になります。例文中の人数や料金は架空のものです。
タイトル:〇〇駅の居酒屋|10名の歓送迎会で使える個室とコースの選び方、予約の締め切り
【結論】10名までの歓送迎会なら、掘りごたつの個室と、飲み放題付きの「歓送迎会コース」がおすすめです。3月・4月は混み合うため、2週間前までのご予約をおすすめしています。
【理由】個室なら周りを気にせず、あいさつや花束の贈呈もしやすくなります。コースにしておくと、幹事の方が当日に注文や会計で慌てずに済みます。
【お店での具体例】当店の個室は最大10名まで入れる掘りごたつ席です。「歓送迎会コース」は料理8品と2時間の飲み放題で、お一人様5,000円です。花束やケーキの持ち込みも、事前にお知らせいただければ承ります。
【注意点】人数の変更は前日までにお知らせください。当日のキャンセルは、コース料金の一部をいただく場合があります。
【店舗情報と予約方法】〇〇駅北口から徒歩2分。営業時間は17時〜23時(ラストオーダー22時30分)、日曜定休です。ご予約はお電話またはWeb予約で承っています。
例文のように、幹事が知りたい人数・料金・締め切りまで書いておくと、予約の電話の前に必要な情報がそろいます。
(3)タイトルに「利用シーン」と「料理」を入れる
タイトルには、利用シーンと料理を入れます。ユーザーは「個室 歓送迎会」「カフェ 子連れ」のように、場面や目的をそのまま言葉にして検索するためです。Googleも、ページの内容を表す具体的でわかりやすいタイトルを付けることを勧めています。
地域名は、すべての記事に入れる必要はありません。Googleの検索結果では、ページごとのタイトルとは別にサイト名が表示される場合があり、Googleはタイトルに入れるサイト名などを簡潔にするよう勧めています。一方、飲食店は「〇〇駅 個室 居酒屋」のように地域とセットで探されるテーマが多いため、そうしたテーマではタイトルに地域名を入れると探している人に伝わりやすくなります。
| 修正前 | 修正後 |
|---|---|
| 春のおすすめメニュー | 1人でも入りやすい、平日ランチの春野菜プレート |
| 宴会のご案内 | 〇〇駅の居酒屋|10名の歓送迎会で使える個室とコースの選び方 |
| テイクアウト始めました | 昼休みに受け取れるテイクアウト弁当と注文方法 |
出典:Google 検索セントラル「タイトルリンク」、Google 検索セントラル「Google 検索に対してサイト名を指定する」(2026年10月確認)
(4)料理写真は自然光と「寄り」で撮る
料理写真は、特別な機材がなくても、光と距離を意識するだけで伝わりやすくなります。営業中にも撮れる範囲のコツは、次のとおりです。
- 窓際の自然光で撮る
- 料理に寄り、湯気や断面、つやを見せる
- 背景の調味料や伝票を片づける
- 量がわかるよう、少し引いた写真も1枚入れる
- 実物より大きく、色鮮やかに見せる加工はしない
写真と実際の料理に差があると、来店したユーザーをがっかりさせてしまいます。ありのままの料理を、おいしそうに見える角度で撮ることが大切です。
5.飲食店のブログで気をつけたいメニュー表示と写真のルール

飲食店のブログでは、メニュー名や食材の書き方、アレルギーの質問への答え方、店内写真の載せ方に、守るべきルールがあります。どれも、ユーザーの信頼を損なわないための最低限のポイントです。
(1)メニュー名や「自家製」「産地」は事実どおりに書く
メニューや料理の表示が実際と違うと、景品表示法の優良誤認表示にあたる場合があります。消費者庁は、表示にあたるかどうかは個々の言葉ではなく、表示全体から受ける印象で判断するとしたうえで、問題となる例を示しています。ブログで料理を紹介するときも、同じ考え方で食材や製法を事実どおりに書きます。
| 表現 | 問題となる例 |
|---|---|
| 自家製パン | 市販のパンを出している |
| 手打ち麺 | 機械で打った麺を出している |
| フレッシュジュース | 既製品のジュースを出している |
| ステーキ | 成形肉を使い、その旨をわかりやすく表示していない |
| 港で採れたての鮮魚 | 新鮮さを強調しているが、事実と異なる |
仕入れ先や製法を変えたときは、ブログの過去の記事も見直し、今の内容と食い違いがないようにします。
出典:消費者庁「メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について」(2026年10月確認)
(2)アレルギーの質問への答え方を決めておく
アレルギーに関する記事や案内文は、対応できる範囲と対応できない範囲を分けて書きます。同じ調理場で原材料を扱う場合は、意図しない混入(コンタミネーション)が起こる可能性があることも伝えます。消費者庁は、外食・中食の事業者向けに、アレルギーの情報の伝え方や誤食を防ぐための注意点を、動画教材やパンフレットで紹介しています。
案内文の例:「当店では、小麦を使っていない料理をご用意しています。ただし、同じ調理場で小麦を扱っているため、ごく微量が混入する可能性があります。原材料は仕入れによって変わる場合がありますので、アレルギーのある方はご来店前にお電話でご相談ください。」
出典:消費者庁「外食・中食での食物アレルギーについて」(2026年10月確認)
(3)店内やユーザーが写る写真は許可を取ってから載せる
店内の写真にユーザーが写る場合は、肖像権に配慮し、掲載前に許可を取るか、ユーザーが写らない時間帯や角度で撮ります。スタッフの写真を載せるときも、本人に確認してから載せます。開店前の店内や、料理だけを写した写真を中心にすると、許可の手間も減らせます。
出典:文化庁「Check 3 他人の肖像や著作物は含まれていませんか?」(2026年10月確認)
6.飲食店のブログを読んだ人が来店しやすくなる工夫

ブログを読んで「このお店に行ってみたい」と思った人が、迷わず来店までたどり着けるようにします。来店型のお店では、記事の最後から店舗情報と予約方法にすぐ移れることが大切です。
(1)記事の最後に予約方法・営業時間・アクセスを載せる
記事の最後には、営業時間とラストオーダー、定休日、予約方法、最寄り駅からの道順、駐車場の有無を載せます。全記事に共通の定型文を用意しておき、その前に記事の内容とつなぐ一言を添えると自然です。
歓送迎会のご予約は、2週間前までのご連絡がおすすめです。人数やご予算に合わせたコースのご相談も承ります。
〇〇(居酒屋)
所在地:〇〇市〇〇町1-2-3(〇〇駅北口から徒歩2分)
営業時間:17時〜23時(ラストオーダー22時30分)、日曜定休
ご予約:お電話(000-000-0000)またはWeb予約
(2)Googleビジネスプロフィール・Instagram・LINE公式アカウントで記事を届ける
Googleビジネスプロフィールの「最新情報」の投稿では、説明文や写真に加えて、リンク付きのボタンを追加できます。記事の要点を短くまとめて投稿し、ボタンのリンク先にブログ記事を設定すると、Googleマップでお店を見つけた人を記事へ案内できます。Instagramの投稿から詳しい記事へ案内したり、LINE公式アカウントで常連のユーザーに季節の記事を届けたりすると、記事を読んでもらう入口が増えます。
事例|Googleビジネスプロフィール・Instagram・自作のホームページで、新規客の7割をネットから獲得(福岡県飯塚市)
株式会社KARENは、立地が不利な新店舗を開くにあたり、Instagramの開設、検索結果に店舗を表示させるためのGoogleビジネスプロフィールの登録、グルメサイトへの登録、リピーター向けのLINE公式アカウントに取り組みました。ホームページはアドバイスを受けて自分たちで作っています。その結果、新規顧客の7割がネット経由となり、満席を実現しました。発信の場を組み合わせると、立地の不利をおぎなう入口を増やせます。
出典:よろず支援拠点全国本部「不利な立地の新店舗を満席に ネットのフル活用で認知拡大・集客に成功」(2024年3月25日掲載、2026年10月確認)
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する」(2026年10月確認)
7.生成AIで飲食店のブログを書く手間を減らす方法

生成AIに構成と下書きを任せると、書く時間を大きく減らせます。ただし、AIはお店の仕入れやメニューの変更を知らず、事実と違う内容を書く場合があるため、下書きには必ず人が手を入れて仕上げます。
(1)営業後のメモや音声入力から下書きを作るプロンプト例
営業後にスマートフォンの音声入力で話したメモを貼り付けて、下書きを作るプロンプトの例です。【】の中を書き換えて使います。
あなたは飲食店のブログ記事の執筆担当です。次の情報をもとに、ブログ記事の下書きを書いてください。
・テーマ:【例:10名の歓送迎会で使える個室とコースの選び方】
・お店の強み:【例:10名まで入れる掘りごたつの個室】
・読んでほしいユーザー:【例:職場の歓送迎会の幹事を任された20〜30代の会社員】
・メニュー名・価格・提供時間:【例:歓送迎会コース、料理8品と2時間の飲み放題、5,000円】
・よく受ける質問と、実際の回答:【例:花束の持ち込みはできるか→事前に知らせてもらえれば可能】
・仕込みや料理のこだわり:【例:営業後に音声入力したメモを貼り付ける】
・構成:結論、理由、お店での具体例、注意点、店舗情報と予約方法の順
・条件:です・ます調で書く。食材や製法、産地は、渡した情報以外のことを書かない
(2)AIの下書きで必ず確かめる項目
AIには、事実と異なる内容を生成するハルシネーションが起こる場合があります。公開前には、次の点を必ず人が確かめます。
- 価格・営業時間・定休日がお店の実際と合っているか
- メニュー名と食材・産地・製法が事実どおりか
- アレルギーに関する記述が正確か
- 季節で変わるメニューや期間限定の情報が古くなっていないか
- お店の経験や、実際のユーザーとのやりとりが入っているか
Googleは、コンテンツがAIで作られたかどうかではなく、内容の品質を評価するとしています。料理への思いや仕込みの工夫を書き足すことが、読まれる記事への近道です。
出典:総務省「令和6年版 情報通信白書」生成AIが抱える課題、Google 検索セントラル ブログ「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」(2026年10月確認)
8.まとめ:飲食店のブログは、よく聞かれる質問1つから書き始めよう
飲食店のブログは、自店の強みを言葉にしたうえで、来店前のユーザーが知りたい利用シーンの情報に答える記事を中心に、「結論→理由→お店での具体例→注意点→店舗情報と予約方法」の型で書くと、初めてのユーザーが来店を決めやすくなります。記事テーマは、電話や来店時に受ける質問のほか、検索候補や口コミ、旬の食材や流行の話題からも見つかり、カフェなら過ごし方の情報も記事になります。メニュー名や食材、アレルギーの情報は事実どおりに書き、記事の最後には予約方法とアクセスを載せます。
まずは自店の強みを一文で書き出し、その強みにつながる質問を1つ選んで、本記事の型に当てはめて1本目の記事を書いてみてください。
仕込みと営業の合間にブログを続けるのが難しい場合は、記事づくりを任せる方法もあります。選ばれる言葉の研究室の「AIコンテンツ自動化サービス」では、AIで作った下書きを、お店へのヒアリングの内容をもとにSEOディレクターが仕上げています。


