岩盤浴は、心も身体もゆるめたい大人にとって、静かで贅沢な時間をもたらしてくれる場所です。
本記事では、岩盤浴で髪が痛まないか気になる人や、他の人がどうしているのかなどを含めた、岩盤浴で髪を守る工夫について解説します。
岩盤浴の基本的な入り方とマナーもあわせて紹介しますので、これから初めて岩盤浴へ行こうと考えている人にもお役立ていただけます。
目次
1.岩盤浴を楽しむために|基本の流れとマナー

岩盤浴の基本的な入り方は、以下の通りです。
- シャワーやお風呂で汗や汚れを落とす
- 下着をつけずそのまま作務衣などの館内着を着る
- 髪はタオルをターバン巻きまたはヘアゴムでまとめておく
- 岩盤の上にタオルを敷いて寝転ぶ
- 身体の汗を拭いて普段着に着替える
それぞれの流れについて、詳しく解説します。
(1)シャワーやお風呂で汗や汚れを落とす
まずは、シャワーやお風呂で汗や汚れを落としましょう。
岩盤浴がある施設には、シャワー室またはお風呂があります。
岩盤浴よりも先にシャワーやお風呂に入る理由は、汗をかきやすくするためです。効率良く汗をかくことで、岩盤浴の効果を高められます。なお岩盤浴に入った時に出る汗は、普段かく汗とは異なります。
普段の汗 | 汗腺から出るべたつきをともなう汗 |
岩盤浴の汗 | 皮脂腺から出るサラサラとした汗 |
岩盤浴の汗は、肌のPH値の調整や保湿効果が期待できます。ただし岩盤浴の効果と汗の量は必ずしも比例しません。大量発汗を目指した結果、体調を崩したら本当にもったいないです。岩盤浴に入っている最中に心地よく感じられる範囲内で岩盤浴を利用しましょう。
(2)下着をつけずそのまま作務衣などの館内着を着る
岩盤浴では、下着をつけずそのまま作務衣などの館内着を着ます。
岩盤浴前のシャワー後のスキンケアは無香料の保湿料を顔にのみ利用しましょう。岩盤浴で保湿効果が期待できる汗をかくとしても、皮膚の薄い顔はシャワー後に乾燥しやすくなるためです。
身体への保湿は、ひざやかかとなどの局所的な箇所が尋常じゃなく乾燥する場合や治療で保湿が必要なときを除いて控えます。ボディクリームは汗をかいたときにべたつきを感じやすくなるため、塗らないほうが無難です。
①岩盤浴施設が男女共用で視線が気になるなら通気性の良い素材の下着がおすすめ
蒸れにくいシルクやコットンの下着なら、汗で濡れたときの不快な感触を低減できます。
なお多くの岩盤浴施設内は薄暗くて仕切りがあるうえに、作務衣などの館内着は汗をかいても肌が透けにくい素材です。そのため男女共用の岩盤浴施設だとしても、視線が気にならない傾向にあります。
②生理時の岩盤浴は生理用品を使用する
生理のときでも、体調に問題がなければ岩盤浴に入っても問題ありません。しかし以下のような場合には岩盤浴を控えたほうが無難です。
- 経血量が多くて脱水や貧血が心配なとき
- 生理による倦怠感などの不快感が強い
- 施設のルールで生理中の岩盤浴は禁止されている
生理中の岩盤浴には、生理用品を使用しましょう。快適に岩盤浴に入るなら、体外に経血がでない月経カップがおすすめです。月経カップを使用するとよほど経血量が多い場合でない限り、平常時に近い状態で岩盤浴に入ることが可能です。
ただし月経カップは購入してすぐに使いこなすのは難しいため、何度か試して出し入れに問題なければ本格導入するといった使い方がおすすめです。通常の生理用品でも問題ありませんが、下着が濡れる不快感が気になる場合には月経カップを使うと快適に楽しみやすくなります。
(3)髪はタオルをターバン巻きまたはヘアゴムでまとめておく
髪は、ターバン巻きまたはヘアゴムでまとめるのがおすすめです。髪は周囲や後から使う人に迷惑にならない程度であれば、濡れた状態でも問題ありません。
④岩盤の上にタオルを敷いて寝転ぶ
岩盤浴では、タオルを敷いてから寝転びます。
高温の場合はもちろん、温度が低く感じられる場合でも低温やけどする恐れがあるためです。
岩盤浴の入り方で目安となるサイクルは、以下の1セットです。
- うつ伏せ5分
- 仰向け10分
- 休憩10分
こまめに水分を取り、体調に気をつけながら岩盤浴の心地良さを堪能しましょう。
多くの岩盤浴施設ではスマホの持ち込みを禁止しています。筆者が訪れた施設でも、スマホをこっそり使用している人を見かけましたが、高温多湿な環境では機器が故障しやすく、また盗撮や通知音などのトラブルの原因にもなりかねません。
⑤身体の汗を拭いて普段着に着替える
岩盤浴を終えた後は、身体の汗を拭いて普段着に着替えます。岩盤浴の保湿効果を活かすためにも、シャワーはせず汗を拭きあげるのみで済ませましょう。岩盤浴でかいた汗による、ベタつきやにおいなどの不快感は少ない傾向にあります。
なおシャワーをしたからといって、岩盤浴の効果がすべて失われるわけでもありません。もしどうしても気になる場合にはシャワーしても大丈夫です。
岩盤浴後のスキンケアは、普段のお風呂上がりケアで問題ありません。化粧水や乳液、フェイスパックなどを使ってケアしましょう。
2.岩盤浴で髪は痛む?髪型ごとのメリット・デメリットも解説

ここからは、岩盤浴で髪に関する疑問と解決方法を解説します。
(1)濡れた髪を約60℃にさらすと髪の痛みが懸念されるが、タオルや枕で対処可能
熱変性とは、熱でたんぱく質の構造が変化する現象です。岩盤浴で髪が傷むか不安な人は、ターバン巻きと合わせて枕の使用するなどで頭周辺の温度が上がらないように注意しましょう。
(2)岩盤浴内での髪型はヘアクリップ以外ならなんでもOK
岩盤浴内での髪型に関して、細かいこだわりがなければ、ヘアクリップでまとめる以外なら好みで選んで構いません。ヘアクリップを控えたほうが理由は、仰向けになりにくく、金属製の場合には高温になった部位でやけどをする恐れがあるためです。
岩盤浴内でよく見かける髪型とそれぞれのメリット・デメリットを以下にまとめました。
髪型 | メリット | デメリット |
---|---|---|
そのまま | ・すぐに岩盤浴に入れる ・仰向けになったときに、首を温めやすい | ・濡れた髪が肌に当たると、不快に感じる場合がある ・岩盤浴の熱で髪のパサつきを感じる場合がある |
ターバン巻き | ・岩盤浴の熱から髪を守りやすくなる ・髪の動きを気にせず、岩盤浴を楽しめる | ・ターバン巻きに慣れていないと、ほどける場合がある ・タオルを余分に用意しなければいけない |
ヘアゴム | ・濡れた髪が肌に当たりにくい ・髪の動きを気にせず、岩盤浴を堪能できる | ・髪にヘアゴムの跡がつく場合がある ・まとめ方によっては、仰向けになりにくい場合がある |
また、岩盤浴で首を温めるメリットとして、血行促進作用が期待できることやリラクゼーション効果が挙げられます。岩盤浴で深くリラックスしたい人は髪型を工夫し、タオルを低めの枕に利用するなどで首を温めてみましょう。
3.岩盤浴の入り方でよくある疑問とその回答

ここからは、岩盤浴の入り方でよくある疑問に回答します。疑問の解消にお役立てください。
(1)岩盤浴の前は髪を乾かしたほうがいい?
タオルドライをしておけば、濡れ髪で入っても問題ありません。
しかし岩盤浴の熱で髪の傷みが気になる場合には、乾かしてから入るほうが無難です。
岩盤浴は男性も入れますか?
男女共用の岩盤浴施設であれば、男性も入ることができます。
男女共用の岩盤浴施設には男性1人の方も多く、リラックス目的で訪れている人が多い印象があります。
デート等で女性と一緒に入る以外にも、岩盤浴なら男性のおひとり様でも楽しむことができます。
4.まとめ:岩盤浴に入るときは髪を完全に乾かさなくても良いけど、マナーを守って安全に楽しもう

岩盤浴は岩盤の上に寝転ぶだけで、リラックスでき、血行促進などの効果も期待できます。
基本的な入り方を以下にまとめました。
- シャワーやお風呂で汗や汚れを落とす
- 下着をつけずそのまま作務衣などの館内着を着る
- 髪はタオルをターバン巻きまたはヘアゴムでまとめておく
- 岩盤の上にタオルを敷いて寝転ぶ
- 身体の汗を拭いて普段着に着替える
岩盤浴施設ごとのルールを守って、安全に配慮して岩盤浴を楽しみましょう。